外壁塗装の塗料|種類と選び方のポイント
外壁塗装を検討する際、もっとも重要な要素のひとつが「塗料の選び方」です。
このページでは、外壁塗装に使われる代表的な塗料の種類や、それぞれの特徴、選ぶ際の注意点について、分かりやすくご紹介します。
外壁塗装に使われる主な塗料の種類
外壁塗装に使われる塗料は、大きく分けて「下塗り塗料」と「上塗り塗料」の2種類があります。
それぞれの役割を理解しておくことは、塗装工事の品質や仕上がりにとって非常に重要です。
下塗り塗料とは
下塗り塗料(プライマー・シーラー・フィラー)は、建物の素地(モルタル、サイディング、コンクリートなど)と上塗り塗料をしっかりと密着させるために使われる塗料です。
また、下地の劣化具合や素材によって適した種類を選ぶ必要があります。
以下に特長をご紹介いたしますね。
プライマー(主に金属やサイディングなど)


素地への密着力を高めるために使用。無色透明〜薄色
金属部や樹脂サイディング、窯業系サイディングの再塗装時などに使用されます。
シーラー(主にモルタルやコンクリート)


下地に染み込んで固め、塗料の吸い込みムラを防止。
水性・油性があり、下地との相性を見極める必要があります。
フィラー(主にひび割れや凹凸がある面)


厚みをもたせて下地を平滑に整える下地調整材。
微弾性フィラーなどは、ヘアクラック(細かいひび割れ)にも対応可能です。
上塗り塗料とは
上塗り塗料は、塗装後に外から見える「色」や「艶」、そして「建物を守る性能」を決定づける塗料です。美観・耐久性・防汚性などを左右するため、塗料のグレードや種類の選定が重要になります。その種類と特徴を以下にご紹介いたしますね。
アクリル塗料

安価で発色は良いが、耐久性は低め(約5〜7年)
短期的なリフォームや仮設建物に向いています。
ウレタン塗料

柔軟性があり密着力が高い。耐久性は中程度(約7〜10年)
木部や鉄部など細部にも使われやすい塗料です。
シリコン塗料

現在主流。価格と耐久性のバランスが良い(約10〜13年)
多くの住宅塗装で採用されており、コストパフォーマンスに優れます。
フッ素塗料

高耐久(約15〜20年)。汚れに強く美観が長持ちします。
高層ビルやメンテナンス頻度を減らしたい建物に適しています。
無機塗料

紫外線や風雨に非常に強く、最も高耐候(20年以上)と言われます。
初期費用は高めですが、長期的なメンテナンスコストを抑えたい方に最適です。
←写真は、アレスダイナミックMUKI(関西ペイント、です。
主な塗料メーカーと採用実績のある塗料一覧
当店では、お住まいの状況やご希望に応じて、複数の塗料メーカーから最適な製品をご提案しています。下記は、これまでに多くのお客様にご採用いただいた代表的な塗料と、参考耐久年数です。
日本ペイント

・パーフェクトトップ(シリコン系)
→ 耐久目安:約12~14年
→ 高いコストパフォーマンスとバランスの良さから、当店でも最も多く採用されています。

・ファインフッソ(フッ素系)
→ 耐久目安:約15~18年
→ 長期的な耐久性を求める方におすすめです。
関西ペイント

・アレスダイナミックTOP(ラジカル制御型シリコン)
→ 耐久目安:約13~15年
→ 紫外線に強く、変色や劣化を抑える性能が好評です。
エスケー化研

・プレミアムシリコン(ハイブリッドシリコン)
→ 耐久目安:約12~15年
→ 外壁の美観を保ちたいお客様からの人気が高い塗料です。
水谷ペイント

・ナノコンポジットW(低汚染性・防カビ性)
→ 耐久目安:約13~15年
→ 汚れに強く、雨だれが目立ちにくい機能性塗料として選ばれています。
プレミアムペイント

・PPシリーズ(無機ハイブリッド系)
→ 耐久目安:約15~20年
→ 当店の限定提携塗料。耐候性・低汚染性に優れ、こだわり派の方に好評です。
塗料を選ぶときのポイント
塗料は「高いから良い」「安いから悪い」というわけではありません。選ぶ際には以下のポイントを総合的に判断することが大切です。
- ご予算とのバランス
- 建物の築年数や素材
- 気候や立地条件(沿岸部・寒冷地など)
- 今後の住まいのライフプラン(将来の建て替えや売却予定など)
「どの塗料がベストか」は、家ごとに異なります。ご不安な方は、塗装専門店に相談しながら決めると安心です。
外壁塗装の塗料に関するよくある質問(Q&A)
まとめ|塗料選びは信頼できる塗装店と
外壁塗装の塗料選びは、お住まいの寿命やメンテナンス費用にも直結する大切な工程です。
各塗料の特徴を理解し、信頼できる塗装店と一緒に、最適な塗料を選びましょう。